相性のズレが生まれる瞬間
2025.11.30
育成・研修営業で「何となく噛み合わない」「いい商品なのに伝わらない」と感じたことはありませんか?
その背景にあるのが「相性のズレ」です。
50万件の営業音声を解析すると、成約に至らないケースの多くで「ズレの放置」が確認されました。
では、具体的にどのような場面で相性のズレは生まれるのでしょうか?
1. コミュニケーションのテンポのズレ
例1|話すスピード
営業マンAは早口、顧客はゆっくり考えるタイプ。
→ 顧客は「押し切られている」と感じ、不信感。
例2|説明の深さ
営業マンBは詳細を語りすぎ、顧客は「結論だけ知りたい」。
→ 会話のリズムが合わず、疲労感が生まれる。
2. 関心領域のズレ
例3|価格と価値のすれ違い
顧客:「長期的に安心できるサポートが欲しい」
営業マンC:「この商品は価格が安いんです!」
→ 顧客の関心は「サポート」なのに、営業は「価格」ばかり強調。
3. 感情の読み違い
例4|顧客の不安を見逃す
顧客が「少し不安」と表情で示しているのに、営業マンDは気づかず資料を進める。
→ 不安が解消されず、契約に至らない。
例5|熱量の差
営業が情熱的に語っても、顧客は冷静に検討したい気分。
→ テンションの違いが「合わない」と感じさせてしまう。
4. タイミングのズレ
例6|提案の早すぎ/遅すぎ
顧客はまだ情報収集中なのに、クロージングを迫る。
逆に、顧客が決断したいタイミングに資料しか出せない。
→ タイミングのズレが致命傷に。
まとめ
相性のズレは、
- テンポ
- 関心
- 感情
- タイミング
これらの不一致から生まれます。
重要なのは、ズレは「避けられない」ということ。
避けるのではなく、早期に察知して修正する力が、営業の成果を大きく左右します。
次回は──
「タイミングと相性の関係」を詳しく見ていきます。