相性を営業資産に変える方法
2026.01.17
育成・研修ここまで「相性」をテーマに、ズレ・信頼・持続性など多角的に見てきました。
最終回では、営業における相性を一時的な“偶然”にとどめず、組織の資産として蓄積・活用する方法を考えます。
1. なぜ相性を資産化するのか
- 個人の経験や感覚に依存すると、成果が属人的になる。
- 営業マンごとの「相性勘」を組織で共有できれば、再現性のある営業力に変わる。
- これにより、新人でもベテランの勘を借りて戦えるようになる。
2.相性資産化のステップ
- 1.記録する
顧客ごとのタイプ・反応・ズレの傾向を記録する。
例:「財務責任者は論理型で、価格交渉の際に感情を出す」など。 - 2.分類する
顧客タイプ別・業界別に「相性パターン」を整理する。
例:「IT業界はスピード型が多い」「老舗製造業は慎重型が多い」 - 3.共有する
チーム内でケースを学び合い、成功事例・失敗事例を横展開する。 - 4.改善する
記録と分類をアップデートし続け、組織全体の“相性地図”を最新化する。
3.実例:資産化の効果
例1|新人営業の即戦力化
過去の「顧客相性マップ」を見て準備することで、初回訪問からスムーズに会話。
成約率が新人平均の2倍に。
例2|失注の減少
「相性が悪い」と感じた時の打開策がマニュアル化され、失注率が20%減少。
例3|顧客ロイヤルティの向上
顧客側から「自社をよく理解してくれている」と評価され、競合との差別化につながった。
4.営業軍師の役割
- 営業軍師は、相性情報の収集・分析・共有を主導する。
- 感覚に頼らず、データと経験を融合した“相性ナレッジ”を蓄積。
- それを活かし、組織全体の営業力を底上げする。
まとめ
相性は偶然ではなく、記録し、分類し、共有することで資産化できる。
営業軍師は、その資産を戦略的に活用し、持続的な成果を実現する。