営業軍師が見る「相性診断」の要諦
2026.01.05
育成・研修営業の成果は、商品力や価格だけでなく、相性の良し悪しによって大きく左右されます。
しかし、現場の営業マンは「合う・合わない」を感覚で判断しがちです。
そこで重要になるのが、営業軍師的な視点からの『相性診断』です。
1. 営業軍師の役割
- 営業マン自身では気づきにくい「ズレ」を、外から俯瞰的に分析する。
- 戦国時代の軍師が戦況を読み、兵の配置を最適化したように、営業軍師は人材配置・戦略調整を行う。
- つまり「戦わずして勝つための布陣」を整える存在。
2.相性診断の3つの観点
- 1.タイプ診断(思考・行動特性)
例:論理型、直感型、スピード重視型、慎重型。
営業マンと顧客のタイプがズレていれば、話法を調整する必要がある。 - 2.タイミング診断(意思決定プロセス)
顧客の社内検討フローや意思決定の周期を把握できなければ、提案が空振りになる。 - 3.関係性診断(感情・信頼度)
表面的な好感度だけでなく、顧客が「どこまで腹を割って話せる相手と感じているか」を測る。
3.診断事例
例1|提案が通らない若手営業
→ タイプは「熱量重視型」だが、相手は「論理型の財務責任者」。
→ 軍師は「数字ベースでの資料補強」を指示。結果、初成約を獲得。
例2|大口案件を落としたベテラン営業
→ 長年の付き合いに甘えて「信頼度は十分」と誤診。
→ 実際には、顧客は社内で「別のベンダーに乗り換えたい」と話していた。
→ 軍師が診断で警鐘を鳴らし、失注を未然に防げた可能性があった。
4. 相性診断のフレーム
営業軍師は以下のフレームで相性を可視化する。
- 縦軸:顧客の特性(論理型/直感型/慎重型/スピード型)
- 横軸:営業の特性(同様に分類)
→ マトリクスで「合う・合わない」を分析。
さらに、
- タイミング(短期決裁か長期検討か)
- 関係性(信頼度の段階)
を重ね合わせて診断。
まとめ
営業軍師が行う「相性診断」とは、単なる感覚ではなく、人材配置・戦略判断の羅針盤です。
これにより、現場の営業マンは無駄な摩擦を避け、勝率の高い土俵で戦えるようになります。